INTERVIEW会員インタビュー
会員インタビュー
マロニー株式会社
マロニー株式会社 /
代表取締役社長 井上 寿夫 氏
マロニーちゃん発売60年。これからも食卓に「お客様のうれしい」をお届けしてまいります。
今年4月に社長に就任された井上様、よろしくお願いします。
吹田市とのつながりについてお聞かせください
マロニー創業者の吉村義宗は1950年に大阪市東淀川区に、もやし製造工場を開設し、吉村商店を創業しました。そして1959年に新社屋と工場を建設し移転したのが、吹田市中の島町でした。事業は順調に進んでいましたが、吉村は次の展開を考えていました。「溶けないはるさめの機械化生産を実現したい」という熱意を込めて、大阪府立工業奨励館に手紙を出し、研究が始まりました。これがマロニー開発作業の出発点となりました。研究には試行錯誤が繰り返され、1964 年にマロニーの販売を開始、2 年後の1 966 年には生マロニーの販売も開始しました。そしてこのマロニー誕生の地には現在も本社、大阪工場があります。マロニーの製造工場は国内 4ヶ所にありますが、生マロニーは誕生から58 年、吹田市の大阪工場のみで製造しています。
2002年からは神崎川沿いに立地する企業からなる神崎川畔企業連絡会の一員としても活動し、毎年1 0月に行う「神崎川畔クリーンアップ作戦」に参加し、地域の環境保護に努めています。今後も吹田市に貢献し、吹田市に愛され、必要とされる企業として存続していきたいと考えております。
どうしてマロニーちゃんという名前なのですか?
「マロニー」の由来について、実は当社内でも確たる答えはないのですが、大変有力だとされている説があります。当時の社員が考えた案の一つに、吉村の心を強く揺さぶるものがありました。それが
「マロニー」です。「まろやかに煮えるから、マロニー」というシンプルな連想だったのですが、吉村はその響きからシベリア抑留時代に一緒に働いていたロシア娘マロンを思い起こしたのです。愛くるしい笑顔が印象的な、誰にも分け隔てのない明るい性格の持ち主で、暗くてつらいシベリア生活のなかでも、彼女のまわりだけはいつも明るい光が満ちあふれていました。「まろやかさ」と、このロシア娘のイメージを重ね合わせて、吉村はこの画期的なはるさめを「マロニー」と呼ぶことに決めたのでした。というのが、この説のあらましですが、真実は吉村の胸の中にしまいこまれたままです。
そして、中村玉緒さんがアドリブで歌った「マロニーちゃん♪」を採用したテレビCM が、「マロニー」を全国区商品に押し上げ、お客様からも「マロニーちゃん」と呼んでいただくきっかけとなりました。現在では商品名も「マロニーちゃん」へと変更して販売しております。
マロニーちゃんのおいしい食べ方を教えてください
マロニーちゃんのおいしさのヒミツは「味しみ」と「食感」にあります。味しみが良いのでどんなお料理にも相性バッチリです。乾燥タイプのマロニーちゃんは「つるつるシコシコ」の食感、生マロニーちゃんは「もちもちプリプリ」の食感を楽しんでいただけます。
お鍋で食べる場合は、そのまま入れるだけで、味しみ抜群です。サラダで食べる場合は茹でたマロニーちゃんを和えるといつものサラダがボリュームアップします。炒めて食べる場合は、水切りしてそのまま炒めて、食感がおいしい麺料理に大変身します。乾燥タイプのマロニーちゃんをそのまま素揚げにするとパフ状にもなります。 H Pにレシピを載せていますので是非いろいろなお料理でマロニーちゃんを楽しんでください。
マロニーちゃん以外も作っているのですか?
「プチ!プチ! 海藻麺」がおすすめ商品です。海藻の抽出物アルギン酸ナトリウム(水溶性食物繊維)からできたプチプチした食感が楽しい海藻麺です。カロリーがゼロ!水洗い不要でそのままトッピングするだけでお料理がボリュームアップできるヘルシー食材です。サラダをはじめ様々なお料理にお使いいただけます。この「プチ!プチ! 海藻麺」も吹田市にある大阪工場でのみ製造しています。
マロニーちゃん発売6 0年を迎えられ、今後の展開について
1964 年に吹田市で誕生して60年。昔も今も変わらぬ製法で作られたマロニーちゃんは、お鍋をはじめ様々なお料理の中でお使いいただいています。マロニーちゃんを見たら、子供の頃の家族団らんの楽しかった時間を思い出していただけるように、これからもお客様のお料理に入り続けたいと思っております。より多くのお客様に安心してお使いいただける製品の開発に取り組み、食卓に「お客様のうれしい」をお届けしてまいります。
また、来年2 025年には創業7 5周年を迎えます。吹田市内での記念イベント開催も検討しております。これからも吹田市とともに成長していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。