INTERVIEW会員インタビュー
会員インタビュー
新旭町通り商店街協同組合
新旭町通り商店街協同組合 /
新旭町通り商店街協同組合 理事長 野田 和生 氏
新旭町通りの今とこれから: 商店街に息づく地域の力
新旭町通り商店街の成り立ちと現状について
新旭町通り商店街は、J R吹田駅南側の旭通商店街の裏路地に露天商が常設店舗を構えたことをきっかけに自然発生的に形成されました。その後、昭和3 3年に共同で店舗を建設し、協同組合を設立。昭和4 0年には吹田市唯一の全天蓋型アーケードを建設し、今日までその姿を保っています。
商店街は旭町交差点で南北に分かれており、北側には衣料品店やハンドメイド雑貨店などの物販店が並び、南側には鮮魚店や八百屋など食料品店が集まっています。かつては7 0 店舗ほどあり、全盛期には商店街の通りを歩くのも大変なほどの賑わいを見せていましたが、現在は約4 5店舗に減少しました。それでも、長年の歴史を持つ店が数多く残り、例えば鮮魚店や和菓子店など、地域に根付いた店舗が多くの支持を受け続けています。
商店街活性化に向けた取り組み
近年、商店街の活性化を目指して、地域有志による「アサヒキッチン」プロジェクトが立ち上がりました。このプロジェクトの一環として、複数の新しい飲食店がオープンし、商店街に新たな風を吹き込んでいます。特に「人類みなまぜそば」や芋スイーツ専門店「ぽて太郎」など、若い世代にも人気の店舗が新たに加わり、再び賑わいを取り戻しつつあります。
ただし、商店街の客層は年配の方が多く、特にコロナ禍以降は人出が減少しています。新型コロナウイルスやインフルエンザへの不安から、外出を控える高齢者が多いことが影響しています。それでも、「D o ポイントカード」や「ワン・ツーコイン商店街」といった地域に根ざしたサービスは依然として人気があり、これを軸に商店街の活性化を図っています。
今後も継続して、吹田市役所や地元の事業者と連携を強化し、商店街全体としての取り組みをさらに推進していく考えです。各店舗の個別の努力に加えて、商店街としてのまとまりを持ちながら、地域全体で活性化を目指していくことが重要と考えています。
理事長がお勧めするお店などあれば教えてください
商店街にはさまざまな特色を持つ店舗が揃っており、その中からいくつかをご紹介します。まず、長年地元で親しまれているのが「和菓子 松月堂」。おはぎや赤飯、わらび餅 など、昔 な がらの 和菓子が人気です。また、
「三兄鮮魚店」では、活きの良い魚が手に入ります。さらに、「肌着の店 ハシモト」は、ファンが多く「ここの肌着でないとダメ!」という声が聞かれるほどです。「森山青果店」は新鮮な野菜や果物をお買い得価格で提供し、地域の方に愛されています。
また、新しいプロジェクトでオープンした店舗も注目されています。スパイスが豊富に使われたカレーを提供する「スパイスキッチン結」や、栄養豊富な具材を使ったベトナム風サンドイッチ(バインミー)を提供する「T R O N」、独自の製法で作られるパスタを楽しめる「サイドビー」など、期待の新店舗が続々と増えています。
このように、商店街は昔ながらのお店と新しいお店が混在し、多様な魅力を持っています。商店街を訪れると、各店主との会話も楽しめ、どの年代の方でも楽しい時間を過ごすことができるでしょう。まだ訪れたことがない方は、ぜひ一度商店街を歩いてみてください。
INFORMATION
新旭町通り商店街協同組合
大阪府吹田市元町7-21
TEL : 06-6382-3829