INTERVIEW会員インタビュー

会員インタビュー

株式会社ワックシステム

株式会社ワックシステム
代表取締役 北島 彰 氏

テクノロジーをとおして 人と人 心と心をつなぐ 今をかたちに

創業の経緯を教えてください

金融機関やコンピューター会社などで会社員として働いていましたが、「自分は何をしたいのか」を見つめなおした時、「自身で事業を立ち上げたい」と思うに至りました。そこで、これまでのキャリアで経験のあったI T 関係で起業を果たしました。平成11年10月のことです。

創業当時は、I Tバブルが崩壊し日本の景気が後退している局面でしたが、I T 業界はまだまだ成長する余地がありました。周りの方々の支援もあり、少しずつではありますが、事業の方向性を掴むことができました。

具体的には、どのようなことを行っているのですか

メインの事業は、IT 業界の中でもSE S(ソーシャル・エンジニアリング・サービス)と呼ばれる分野です。弊社ではプログラマー人材を抱えており、企業がシステムを自社開発する際に、プロジェクトメンバーとして弊社の社員を常駐させ、開発から運用・保守までの業務を支援させていただいています。また、システムのテストを行うテスター人材も抱えており、システムテストをする評価業務も守備範囲としています。

現在はシステムインテグレータ等のプロジェクトに参画し、行政機関、自動車メーカー、電気メーカーなど多岐にわたる取引先がございます。

変わったところでは、行政機関において災害対策システムの運用及び保守業務にも従事していたり、自動車メーカーではE C U(エンジン・コントロール・ユニット)の開発で、A I などの先端技術を用いた研究開発にも関与しています。

また、ネットワーク関係のパソコンの障害やパソコン本体の不具合等の対応ができる人材がおりますので、企業のパソコンサポートの事業なども行っています。

社名の由来を教えていただけますか

ワックシステム(WAC System)のWACの由来は、Wide・ Area・Communicat io n(ワイド・エリア・コミュニケーション)の頭文字を取りました。「広い範囲でのコミュニケーションをとる」という意味です。

取引先の方とコミュニケーションをしっかりと取り、お客様のご要望を聞き出し、それに応えることで信頼関係を築き、その輪を広げていきたいという思いから“ WAC ”(ワック)という社名を付けました。

経営者としての25年間を振り返って

起業から、いい時もあれば、よくない時もあり、常に業績の波にもまれながら経営を続けてきました。特に、事業を始めて12 年目のリーマンショックのときは、他社さんもそうでしょうが、大変な状況に追い込まれました。

経営者としては、いい時の理由や原因、よくない時の理由や原因を考え、仕事を見つめなすことを心がけてきました。その際、自社の売上や利益を追い求めることも大切ですが、取引先企業の経営や人にも思いを巡らせることで、相手の事情やニーズをくみ取って対応策を練ることができ、少しずつではありますが、取引先企業さんとの信頼関係にもつながったと思います。

「いかに人を思いやる気持ちを持つことが大切か」ということを気づかされた日々でした。コツコツと事業を営んで、気がつけば25年間、試行錯誤の中何とかやってこられました。

今後の展望を教えてください

今、働き方の多様化や人材の流動化が進む中、個人のキャリア形成支援の重要性が高まっています。弊社でも社員のキャリア開発を支援することで、社員の定着率向上や生産性向上を目指しています。社外でも、高校でキャリア教育の一環で講義を頼まれ、I T業界での仕事のお話をさせていただいたこともあります。

政府がリスキリングを推し進めているように、キャリア開発は日本経済の重要課題です。弊社は、I T分野の強みを活かして、今後キャリアコンサルタント業務への進出ができないか構想を練っています。それは、社員のキャリア開発の充実にもつながりますので、是非推し進めていきたいと考えております。

INFORMATION

株式会社ワックシステム

大阪府吹田市豊津町1-21 エサカ中央ビル8F

TEL : 06-6190-3539 HP : https://www.wacsystem.co.jp/