INTERVIEW会員インタビュー
会員インタビュー
有限会社ラパン

有限会社ラパン /
久保 晃一・恵理 ご夫妻
おいしくて、栄養があって、心がときめく。 “もったいない”を未来のあたりまえに。

有限会社ラパンの事業内容について教えてください-
当社は1999年に大阪府吹田市江坂にパン屋を創業しました。現在はパン製造販売、飲食店経営、食品の卸売を手がけております。
2016年には、無添加の自家製生パン粉を活用した串カツ屋「作々(サクサク)」を江坂に開業。売れ残りパンを再利用する「アップサイクル型飲食店」として注目を集めています。さらに、健康志向やS D G s の高まりを背景に、グルテンフリーのカヌレ、そして日本の伝統的なスーパーフ ード「おか ら」や 麦芽 粕、規格外野菜 を 活用 し た「OKARADA ®」シリーズの開発・販売にも注力しています。これらの商品は、グルテンフリーやヴィーガン、高たんぱく、低糖質など、商品ごとに異なる特長を持っており、一部商品は災害備蓄食品認証やヴィーガン認証も取得しています。いずれも、健康とサステナビリティの両立を目指して開発された製品です。
商品へのこだわりについて教えてください-
当社の商品づくりの根底には、「人の健康づくりに役立つものを、無駄なく活かす」という想いがあります。たとえば串カツ店「作々」では、店内で使用するパン粉を自家製の生パン粉とし、パンの製造過程で出るロスからパン粉を作って使うという仕組みを構築。さらに「OKARADA®」シリーズは、年間約3~6 万トン以上も廃棄されているおからに着目し、「健康に良く、環境にも優しい食品を提供できないか」という思いから生まれました。当社の商品はよりシンプルな原材料で最高のおいしさ+栄養価ということで簡単には作ってないです。Ve g a n動物性食品不使用、グルテンフリー小麦粉不使用、添加物不使用と時間をかけて自分たちが納得いくものを作り上げています。この商品のこだわりはより多くのインバウンドの方々が評価をしてくれています。現在はホテルや百貨店に加え、京都・清水寺で開催される「1000 年マーケット」など、販路を多方面に拡大しています。



大阪•関西万博への参加について教えてください-
当社の「もったいない」をテーマにしたアップサイクルフードの取り組みに共感をいただき、東アフリカに位置するブルンジ共和国よりお声かけいただきました。大阪・関西万博では、同国が出展するパビリオン内のカフェ運営と食品開発を担当することになり、ブルンジ産のスペシャルティコーヒーやオーガニックハチミツを使用し、当社製造のおからグラノーラをトッピングした「カヌレパフェ」を提供いたします。また、大阪が創業の地ハウス食品さんとコラボしてハウス食品さんのスパイス残渣から「ほぼカレーバー」を開発万博がお披露目の場になります。
当社が出展するパビリオンは、エンパワーリングゾーン内「コモンズ- A 21」に位置しています。また、西ゲートマーケットプレイスKA N S A I マルシェやヘルスケアパビリオンや「大阪産(もん)」JAPANマルシェでも、OKARADA®シリーズなどの販売を予定しており、多様な来場者の皆様にアップサイクルフードの可能性を体験していただきたいと考えています。

今後の展開について-
まずは大阪・関西万博にてブルンジ共和国と共に成果を上げることを目標としています。その後は、この取り組みを通じて得られる経験やネットワークを活かし、「吹田製、おいしくて地球に優しくて自分にも優しいOKARADA ®」海外市場への展開をさらに加速させていきたいと考えています。
私たちラパンは、店名の由来でもある「ウサギ」のように、軽やかに、そして力強く、新たな挑戦へ跳躍し続けていきます。
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