INTERVIEW会員インタビュー
会員インタビュー
株式会社 日本パルス
株式会社 日本パルス /
代表取締役社長 山本 良行 氏
「対話・信頼・創造・奉仕・感動」
株式会社日本パルス様は、吹田市豊津町に本社を構える映像制作会社です。1983年創業より、映像の企画制作・中継撮影・DVDの製造等をされており、現在では主にコンサート撮影、配信事業、プロモーション映像、インタラクティブ等のサービスに力をいれておられます。コロナ禍の変化をチャンスと捉え、飛躍・発展に向けて社業に取り組んでおら れる代表取締役社長 山本良行氏にお話を伺いました。
創業の経緯について…
弊社はもともとオーディオ機器の販売会社に勤める
5名の創業メンバーが新規事業を夢見て1983年1月に立ち上げた会社です。創業当初は技術も知識もないまま徒手空拳で飛び込み営業をし、資金と気力が尽きかけた頃ようやく自分たちの得意な分野が見えだしました。その分野が、企業様や商品のプロモーション映像と、吹奏楽・マーチング・オーケストラなど音楽の収録ジャンルで、“想いを『カタチ』にする”スタイルでした。現在従業員は42名で、それぞれ「自分たちが納得できるサービス」を探究しながら活動をしています。
私は26年前に入社させていただき、6年前より代表職を仰せつかっております。経営者としては従業員のために自分がどうあるべきか自問自答する毎日です。事業活動においては、その根本となる意義・目的を明確にすることが大切だと考え、全部署が社の理念に基づいた自部署なりのサービスポリシーを明言化し、部の運営や自身の活動における判断基準にしています。従業員や部署の成長とともに私自身が学ばせていただく毎日です。
貴社の魅力について…
私の感じるところ、従業員はみんな素直な心と好奇心を自分の軸に据えて仕事と向き合える人達です。自身の技術や姿勢を磨き「自分達が納得する仕事で社会に認めてもらいたい!」といった気持ちでアイデアや技術を形にしています。
サービス面では、企画からコンテンツ制作、展示設備やWEBショップ販売まで、あらゆるご要望にワンストップでお応えできるよう努めておりますので責任面やレスポンス面で安心してご依頼いただけていると感じています。
また、弊社は吹奏楽・オーケストラなど様々な音楽イベントの記念ビデオも制作販売しておりますが、とりわけこういったサービスにおいては「頑張るすべての人に素敵な映像をお届けしたい」といった意識が業務に色濃く出ていると思います。コンサートを撮影している映像ディレクター陣は全員音楽経験者です。自分が経験したからこそ音楽にフィットする映像構成にこだわり、演奏者の感情に共感し、気持ちに寄り添った作品づくりが出来ると信じています。一生に一度の瞬間を残すものですから「製品と代金」といった概念では到底言い表せないサービスゆえ、私共の真価が問われる事業だと思います。
今後の目標やビジョンについて…
究極の目標は従業員の幸せです。コロナ禍を経て自社の人材の強みを再認識しましたが、それと同時にまずは『筋肉質な会社』(売上と利益をきちんと生み出す会社)にしていかなくてはいけない、と強く考えるようになりました。これまではより良いサービスを生むことだけを考えていましたが、コロナの影響、材料高騰化、少子化が進む現状を受け、ご提供価格を維持しながら、品質をいかに持ち上げて自分たちにしか出来ないサービスを生むか、組織構造だけではなく、材料取扱い、企画、部署間の業務エリア見直しなどを、全セクション・全従業員の課題として取り組んでいます。
今まで営業スタッフは自部署の業務実績記録と業績報告書を照らし合わせても相関関係を読み取れない部分が多かったのですが、図らずもコロナで業務が立ち止まったことによって、業績報告書から変化の要因が探しやすくなり、対策を立てて実行する力がつくといった恩恵をうけました。これが『筋肉質な会社』の基礎になると感じています。
今後、まずは採算性向上をテーマに取り組みながら、人材育成とともに従業員自らが自分たちの強みを再度見つめ直し、その力で次のサービスを生み出したいと考えています。
継続してサービスを生み、その活動で社会に役立つ企業に成長することこそが従業員の誇りとなり、やりがいや幸せに繋がると信じています。
― 今後とも貴社の隆盛を期待しております。貴重なお話をありがとうございました。