INTERVIEW会員インタビュー

会員インタビュー

株式会社 スチール

株式会社 スチール
代表取締役社長 青山 雅雄 氏

ステンレス鋼材専門商社トップを走り続け顧客満足度の追求を常に追う会社

テンレス鋼材専門商社としてステンレス製品 4,000品種以上を取り扱い、全国に自社配送センターを配置、ジャストインタイム配送を確立され、着実に業績を伸ばしておられます。また、大阪ステンレス流通協会の理事も務め、業界全般の発展に尽力されています。会社の成り立ち、自社の強みや今 後の展望など、青山社長にお伺いしました

 会社設立の経緯について教えてください。

1971年に父である青山昭雄が大阪市で創立しました。建築会社や施工会社などのエンドユーザーには直販を行わず、卸売会社であるステンレス専門流通企業のみに販売するという手法で販売ルートを確立し、現在もそのビジネスモデルを継続しています。1973年には吹田市に本社ビルを構え、同時に東京支店を開設しました。以来、新規に開設したのは九州支店、名古屋支店、東北支店及び関西、東京、九州、名古屋、東北、関東と6か所に自社配送センターを確立させ、 2020年5月現本社所在地に本社ビルを新設しました。

製品に特化したステンレス鋼材専門商社について教えてください。

主力製品は手すりなどに使われる角形・丸形の化粧パイプで、その他ステンレス製品4,000品種以上を取扱っています。特徴は50年以上、受け継がれてきた「受注対応型ルートセールス」という営業形態です。得意先である専門流通企業から注文を受け、最終消費者への直販は一切行わない方式です。一方、受注した製品は得意先が指定するユーザー(約1万5,000社)に向け、全国6か所の自社配送センターから希望時間、場所に配送するジャストインタイム配送を行っています。高度な品質管理と配送網で強固な信頼関係を築いています。

顧客満足の追求について御社の秘訣を教えてください。

商社としての企業価値を高めるためには、顧客との信頼関係を深める社員教育が重要になります。そのテーマに掲げる言葉が“マッチベター”。「しなくてもよいが、した方がよい」という考え方です。「マッチベター」を行うチャンスは日常でも見受けられ、小さな気遣いにどれだけ反応できるか、顧客に対してどれだけ意識できるかということを実践してきました。そうすることで社員の成長につながりました。

顧客のみならず、社員同士のコミュニケーションや些細な思いやりなども常に意識させています。この細やかな訓練を重ねた社員は顧客対応で高い評価を得ており、販売実績を残しています。成績のみならず、社員同士の関係性も非常に良くなっていきます。

ライブハウスを設けた理由について。

当社では“感動”もテーマに掲げ、2020年5月に本社ビルを新築した際、顧客をもてなす場として商談室を兼ねたライブハウスを設けました。プロのミュージシャンやシェフを招くなど、顧客満足を追求した本格的な接待の場として活用しています。食事の後は顧客を交えみんなで歌うのが恒例で、社長自ら顧客が歌う曲の練習に励むなど宴会の盛り上げにも徹底します。さらに社員にも参加の機会を設け、奉仕への行動や精神の醸成の場としても利用しています。

今後の取り組みについて教えてください。

ステンレスは防錆や耐腐食性、意匠性といった特性を持ち、精密機器や食品、薬剤などの製造工場、公共設備、モニュメントなど大型のものから手すり、機械部品、日用品まで多様な場面で活用されています。ただ、高価なステンレス製品の需要は時代のニーズにより浮き沈みが激しい商材とも言えます。当社ではステンレス製品の普及活動を目的としたサイト「ステンレスネットワーク」の運営を準備しています。住宅建材や食品・薬品業界への用途開発や海水・埋設対策など製品の優位性を発信し、一般需要家や設計・建築士などの問い合わせにも応えています。今後もさらなるステンレスの普及のため、人材育成と運営強化を行っていきたいと思っています。

INFORMATION

株式会社 スチール

本社 〒564-0044 吹田市南金田2-1-12

TEL : 06-6338-0335 HP : https://www.steel.co.jp/