INTERVIEW会員インタビュー
会員インタビュー
アクアテクノシステムソリューションズ株式会社

アクアテクノシステムソリューションズ株式会社 /
代表取締役 新宅 和彦 氏
“自家水道で、お客様の経営を守る”
アクアテクノシステムソリューションズ株式会社は、病院や工場などの施設で使用される「水」について、地下水を活用することで「水源の確保」、「水道コスト削減」、「水質向上」が可能となるよう、井戸採掘から水処理設備、工事、メンテナンスまでを一貫してサポートされている会社です。
水処理会社は多くありますが、同社では、お客様は導入に必要な設備や工事などの初期費用の負担なく、使用量に応じた料金を支払う「従量課金方式」のビジネスモデルを構築されておられます。
このビジネスモデルを展開されておられる新宅和彦氏(代表取締役)にお話を伺いました。

貴社の強みは何でしょうか。
当社の強みは、設備投資からメンテナンスまでを一貫して行い、お客様には使用量に応じた料金をお支払頂く「従量課金方式」を商品化していることです。これまでの例では、当社が1件4,000万円ほどの投資を行い、お客様とは平均10年間の長期契約になりますが、投資負担することなく、低価格で安定的に水を享受していただいています。
当社は様々なメーカーと連携するとともに、運営ノウハウを活かすことで設備を長持ちさせることで収益を確保しています。当社はメーカーから購入した設備を「使う側」ですので、故障しにくい設備を選定し、適切なメンテナンスを実施する事で、総合的に収益を増やせるように努力しています。
貴社のサービスを導入することのメリットは・・・
当社のサービスをご利用いただくことによって、お客様には「コストダウン」や「水質向上」といった面だけでなく、「防災対策(水の二元化)」や「作業負担削減(アウトソーシング)」にもお役に立っています。
まず「防災対策」ですが、災害などにより水道配管が破損して断水した時に、水道と地下水との2系統を保有することで断水のリスクが軽減され、病院や生産を止められない工場等のニーズに応えています。
「作業負担削減」は、大きな工場では水処理の担当部署を置くことができますが、それ以外のところは担当者が兼務で水処理の管理に携わっているところもあります。人材の確保や配置の適正化を考えた際に、当社へアウトソーシングをして頂くことで、業務負担の軽減が可能となります。
お客様にはコストダウンや水質向上の面だけでなく、安定的に「水」を使うことが出来る面においても大きなメリットがあることを理解していただいていると思います。
事業運営上、工夫していることは何ですか。
まだ小さい組織だからこそできる「効率よく仕事をすること」を心掛けています。
以前当社では、平日は通常通り出勤し、休日に工事や緊急対応が入った場合は休日勤務となり、社員に大きな負担を強いていました。現在ではフレックスタイム制を採用し、社員自身が業務や自分の予定に合わせて勤務する形に変えました。社員の中には朝が苦手で10時から出勤する社員もいますよ(笑)。その時間は他の社員がカバーしていますが、うまく仕事が回っているということは、一律の始業時刻は当社にとって重要ではなかったかもしれません。そして、勤怠管理もクラウドアプリを使ったり、会議はTV会議化するなど、移動時間を減らす努力も行っています。
また設備の点検では、クラウドサービスやスマートフォンを活用してデータを共有し、生産性向上を図っています。
今後の展望についてお聞かせください。
近年、防災対策のニーズを強く感じています。井戸は地震に強いというデータもありますが、稼働させるには電気が必要です。今後は自家水道システムに加え、太陽光発電の会社とも提携し、お客様が被災された場合は、今以上に迅速に稼働できる設備の構築を目指しています。
また水処理会社として、国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の中の、「6. 安全な水とトイレを世界中に」だけでなく、「11. 住み続けられるまちづくりを」に貢献できるように、お客様や取引会社の協力も得て、現在の設備を有事の際には開放し、都市を災害に強くできるお手伝いができればと思っています。
-貴重なお話をありがとうございました。今後益々のご発展をご祈念申し上げます。


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