INTERVIEW会員インタビュー

会員インタビュー

東(アズマ)会計事務所 上田会計事務所

東(アズマ)会計事務所 上田会計事務所
東 秀夫 氏/ 上田 行洋 氏  

事業承継は、お互いの仕事観の一致が重要です。

東会計事務所・上田会計事務所は、吹田市垂水町に事務所を構え、法人・個人の決算、税務申告及び会社関係の税務・会計全般にわたる相談、更に事業承継や相続・贈与などの税についてのサポートを行っておられます。

創業以来40年間の経営理念は、後継者へ受け継がれ、更なる飛躍・発展に向けて事業展開をされておられます。

創業者である東所長と、後継者である上田所長(娘婿)にお話しを伺いました。

東所長、創業の経緯をお聞かせください。

私は、大学卒業後、大阪市内の公認会計士事務所に勤めながら、税理士資格を目指して励み、29歳で税理士登録ができました。その後、30歳のときに江坂駅前でテナントビルの一室を借りて会計事務所を開業しました。

開業当時は、関与先も少なく、家族を養っていくため経理学校の教師や友人の会社の経理事務のサポートをしておりました。その後、関与先である顧客との信頼を築きつつ、また関与先からご紹介をいただき、徐々に顧客を増やしていくことができました。経営理念に『関与先が継続して発展されることを願い、日々研鑽努力して自らを磨きその一助となることを使命とする』を掲げ、一歩一歩、事務所を拡充させてまいりました。

税理士事務所は、お金にまつわることが基本ですので、大変やりがいのある仕事だと思います。経営者は往々にして孤独であります。そうした経営者の皆さんからご信頼をいただき、経営課題を共有して、それを解決することで共に喜びを分かち合うことができます。税理士の仕事には、単なる税務面だけにとどまらない総合的なコンサルティングが求められます。

東所長が経営において大切にされていることは何ですか。

『経営は牛のよだれの如し』と言われるように細く長く切れ目のないようにすることが重要です。関与先との関係においては、信頼を裏切らないこと、いい加減なことをしないこと、気づいたことは伝えること、相手の立場に立って考えることを心掛けています。むろん、大きな経営判断を行う場合は、繊細かつ大胆に取り組まなければならないと肝に銘じています。その一例が今度の事業承継でした。

事業承継について、東所長の考え方をお教えください。

昨年8月に事務所開設40年、満70歳の古希を迎えたのを機に、娘婿の上田行洋税理士に事業承継をすることを決断しました。会計事務所の事業承継で一番大変なことは、関与先を引き継ぐことです。そのため、関与先に東会計事務所との長年に亘る信頼関係や、つながりを事細かく説明し、理解してもらうことから始めました。また、上田税理士の人生観や仕事観をすり合わせて、一致できたこともスムーズな事業承継につながりました。

現在、関与先の引継ぎは、問題なく順調に進んでいます。今日、事業承継が社会の問題になっていますので、そのモデルケースとなれればと思っています。

上田所長、事業を承継されていかがでしたか。

事業を引き継ぐ中で、関与先においても代替わりの時期にある先が多くありました。そこで、スムーズな事業承継のお手伝いをさせていただくとともに後継者の方との関わりにおいても、事業を発展させる関係を築いていきたいと考えています。

最近、関与先から会計システムの改善についてのご相談がありました。これまでは、エクセルなどの表計算で売上・経費などを集計したのち、試算表や決算書を作成されていましたが、新しいシステムを提案し、経営データをインターネット経由で事務所に吸い上げる方法に変更しました。その結果、売上や利益をタイムリーに把握できるようになり、どの商品が売れていないのか、どの店舗の利益が少ないのかをスピーディに分析・検証して、数字のコンサルティングから経営改善につなげていくアドバイスも提案できるようになりました。

今後は、関与先に税務面だけでなく、こうした分析によって、いかに生産性を上げて成果につなげていくかを提案できるような会計事務所にして行きたいと思っています。

貴重なお話をありがとうございました。今後とも益々のご発展をお祈り申し上げます。

INFORMATION

東(アズマ)会計事務所 上田会計事務所

有限会社 三愛ビジネス
本社:吹田市垂水町3丁目8番27号
ハートフル江坂3F

TEL : 06-6384-3382