パソコンサポート太陽

創業の経緯についてお聞かせください。

私は整骨院向けソフトウェア会社での14年間の経験を積み、パソコンの訪問サポートの現場の仕事に従事してきました。スキル向上と仕事の幅を広げるため、独立を決断し、商工会議所に相談に伺いました。

商工会議所の支援を受けながら、事業戦略や資金計画を練り、創業計画書をまとめ、将来性と運営方針を明確にしていきました。そして、日本政策金融公庫からの創業融資も受けることもでき、半年間の起業準備を経て、令和元年1 0月に「パソコンサポート太陽」を立ち上げました。

事業内容について教えてください。

当社では、パソコンの修理、設定、各種トラブル解決、およびインターネットの設定などのサービスを提供しています。まだまだ、大手I T企業の代理店としての仕事も多いですが、個人顧客や小規模事業者との直接取引も増加しています。

大阪北部地域のパソコン初心者や高齢者、そして個人事業者の方々を中心として、出張料と作業時間当たりの作業代金（30 分ごとに3, 000 円）の定額制のわかりやすい料金体系で直接取引を行っています。大手メーカーのサポートでは難しい小回りの利く柔軟なサポートを心がけています。パソコンを預かって修理を行うことも可能です。

「パソコンサポート太陽」の強みについて教えてください。

訪問専業で事務所を持たないスタイルを採用し、営業範囲を隣接市に限定することでコストダウンを実現し、低価格でのサービスが強みでしょうか。また、お客様にとって、分かりやすい価格でのサービスが特徴となっています。

対応においては、分かりやすい説明を心がけ、顧客目線でのサービスを提供しています。しかしながら、デジタル化、I T化、D X化といった流れで人との関わりが変化していく中で、最終的に情報を扱う上で信用が第一であり、誠実さと信頼が大切であるとの認識があります。大手であるか否かに関わらず、お客様との信頼関係がビジネスの基盤であると考え、情報は悪意を持って扱えば様々な問題が発生する可能性があるため、真摯な姿勢でサービス提供に努めています。

おかげでリピート率が着実に上昇しており、直近3か月の直接取引の顧客の内、50％がリピートのお客様です。

D X 化の取り組みについて

D X 化は，デジタル化やI T 化による業務の効率化に加え、市場変化への適応と新たな価値提供を目指し、顧客との継続的な対話と信頼を築き、ブランド向上を目指すことが目的です。

具体的には、①自動化された顧客サポート: A Iや機械学習を活用して迅速かつ効率的に対応する自動システムを導入する。②デジタル決済システム: キャッシュレスや仮想通貨などの導入で支払いプロセスのスムーズにする。③クラウドコンピューティングの活用: クラウドベースのサービスを利用し、データの保存やアプリケーションの実行を効率的に行い、柔軟性や拡張性を向上させる。といった取り組みがあります。

パソコンサポートの現場では、主にI T化やデジタル化の依頼が中心ですが、DX化の基礎をわかりやすくお伝えし、D X化へのスムーズな移行をサポートするよう心がけています。

今後の展望について教えてください。

現在の主力業務はパソコン関連とインターネット接続のサポートですが、将来的にはスマートフォンや期待される成長分野であるI T家電やホームネットワークのサポートにも焦点を当てることで、事業領域を拡大していきたいと考えています。

また、次なる3年間の目標として、現状代理店の売上比率が半分占めていますが、直接取引を拡大しその比率を下がるように取り組んでいます。直接取引の拡大には主に広告宣伝を活用します。効果的な広告キャンペーンを展開することで新規顧客獲得を拡大し、直接取引の比率向上を図ります。

多岐にわたるサポートサービスの拡大と直接的な顧客基盤の構築を通じて、持続的かつ安定的な事業の成長を目指してまいります。